あなたはビールの種類を理解して飲んでいますか?実はビールは世界中で100種類以上もあり、原料と製造法によって分けられ「スタイル」という表現をします。スタイルを分かって飲むと自分の好みが理解できるので、また次に好きなビールに出会いやすくなります。100種類以上を覚えるのは難しいので、本記事ではまず3つに大別した分類をご案内します。3つのビアスタイルの理解を深めてより人生を楽しみませんか?
ビアスタイルって100種類もあるの?
さすがに把握はキツイな・・
最初から100種類も理解して飲む必要はありません。まずは3つの大別さえわかっておけばOKですよ!
ビアスタイルの大別はたったの3種類!!
100種類以上のスタイルがあると知り、途方に暮れていませんか?
しかし、上記でお伝えしたようにのようにビアスタイルは大きく分けて3つしかありません!
それは、発酵方法によって大別されます。
ビアスタイルは発酵方法で3つに大別
・下面発酵(ラガー)
・上面発酵(エール)
・その他
おなじみのカタカナを見て少し安心されたのではないでしょうか?
この3つをさらに原料や地域によって細分化させることにより、100種類以上となるわけです。
それでは順番に深掘りしていきます。
① 下面発酵で喉越しが良いラガー(Lager)
日本でよく飲まれる喉越しの良いビール。ほとんどがこのラガーです。しかも、その中でもピルスナーと呼ばれるスタイルになります。
キリンラガー、一番搾り、スーパードライ、プレモル、黒ラベル、エビスこれら全てはピルスナーです。
ラガーは冷蔵状態(約10度)で約1週間ほど下面発酵を行います。
世の中に冷蔵という技術が発明されてから、雑菌の繁殖が少なくなり大量生産が可能になりました。
そのため、19世紀以降から流行した歴史の浅いビールです。
ラガーのスタイル
アイスボック、アメリカンラガー、インディアペール(IPL)、ウインナーラガー、ウィーン、ジャーマン・ピルスナー、シュバルツ、シュバルツダーク、スチーム・カリフォルニアコモン、ダブル・インペリアルピルスナー、デュンケル、ドッペル・ボック、ドッペル・ダブルボック、ドルトムンダー、ドルトムンダー・エクスポート、ピルスナー、プレミアム、ヘレス・ブロンド、ペール・クリーム、ボック、マイ・ヘレスボック、メルツェン・オクトーバーフェストなど
日本以外にラガーを好む国は、ドイツやチェコです。
特にドイツのミュンヘンでひらかれるオクトーバーフェストでは、ジョッキのサイズが1リットルしかなくザル飲み状態ですw
冷たいビールをゴクゴク飲みたい!そんな時はラガースタイルを選びましょう!
② 上面発酵で香りが高いエール(Ale)
フルーティーな香りでゆっくり飲みたくなるのがエール。エールは生産量が少ない中小メーカーにより、クラフトビールとして作られることがほとんどです。エールは芳醇で濃厚なので、スタイルによってテイストが大きく異なります。
エールは常温状態(約20度)で約3日間ほど上面発酵を行います。
比較的温度管理がしやすいことから、文明が発達する前から醸造されています。その歴史はかなり古く、5世紀ごろからホップを入れはじめたエールが登場したようです。
エールのスタイル
アルト、アンバーレッド、インディアペール(IPA)、インディアブラック(ブラックIPA)、ヴァイツェン、ヴァイツェンボック、ヴァイツェン・ヴァイス、ポーター、クリーム、ケルシュ、スイートミルク・オートミールスタウト、スコッチ・ウィーヘビー、スコッチエール、スコティッシュ、スタウト、ストロング、セゾン、ダブルインペリアル・インディアペール、ダブルインペリアル・スタウト、デュッベル、デュンケルヴァイツェン、トリペル、トラピストビール、バーレイワイン、フランダースエール、フランダーズ・レッド、ブラウン、ブラック・ダーク、へーフェヴァイツェン、ペールエール、ベルジャンホワイト・ウィート・ヴィット、ペール・ビター、ホワイトエール、ライ、修道院ビールなど
エールを好む国は、イギリスやベルギーです。
ベルギーでは昼間からカフェ感覚でビールを堪能するため、1杯に1時間もかけて飲む人がいるほどです。
基本的に味と香りが濃いため、ビールをゆっくり飲みたい時にはエールを選びましょう!
③ その他
ラガーにもエールにも分類されないその他のスタイルです。
主に自然発酵と呼ばれる天然の酵母を使ったスタイルですが、他にフルーツや木、チョコレートなど変わり種のフレーバーがあります。
その他のスタイル
ランビック、グーズ、木樽熟成ビール、フルーツビール、チョコレートビールなど
たまには違う変わり種を飲みたい!そんな時はその他スタイルを選びましょう!
【まとめ】ビールのスタイル(種類)を知って飲もう!
ここまででビールのスタイルについてご案内させていただきました。
ポイントを整理します。
✅ビールの種類のことを「スタイル」
✅スタイルは細かく分けると100種類以上。
✅スタイルは発酵方法で大別するとラガー・エール・その他の3種類。
✅日本のビール(キリンラガー、スーパードライ、一番搾り、プレモル、黒ラベル、エビス)はほとんどがラガーの中のピルスナー。
✅ラガーはすっきり喉越しでゴクゴク飲みたい時。
✅エールは香りを楽しみながらゆっくり飲みたい時。
クラフトビールはエール専門のメーカーが多く、かなり色々な味わい(物語)を楽しむことができます。
あなたもクラフトビールで全国のブルワリーの物語を覗いてみませんか?
というわけで今回は以上です。